1. ホーム
  2. 金剛筋シャツ
  3. ≫スパンデックス繊維とは?金剛筋シャツの加圧力の秘密

スパンデックス繊維とは?金剛筋シャツの加圧力の秘密

スパンデックス繊維=伸長性(Expand)のある繊維素材という意味

スパンデックス繊維は金剛筋シャツの生地に織り込まれているポリウレタン弾性繊維の一種です。

スパンデックスという名称は「Expand-伸長する」が語源で、「伸びる(スパンド)+素材(テックス)」と言う意味です。

スパンデックス繊維はスポーツ業界・医療業界・下着メーカーなど多岐領域で使われています

スパンデックス繊維は金剛筋シャツ等の加圧シャツだけでなく、アウター・インナーやサイクルウエア・競泳用水着など速乾性・伸縮性が必要なスポーツウエアに多数採用されています。また加圧スパッツなどのスポーツ系ウェアにもスパンデックス繊維が織り込まれていますし、医療用品やケガ予防・パフォーマンスアップ用テーピングなどメディカル用品にもスパンデックス繊維が配合されています。

スパンデックス繊維が使われた繊維の商品名としては日本では旭化成の「ロイカ®」、東レ・オペロンテックスの「ライクラ®」ファイバーなどが展開されており、スパンデックス繊維はスポーツ業界だけでなく医療業界・日用雑貨に広く利用されている存在です。

 

スパンデックス繊維とはゴムではなくポリウレタンの一種

スパンデックス繊維はゴム由来と勘違いされますが、スパンデックス繊維は石炭・石油を原料に作られた合成繊維(ポリウレタン)の一種です。ゴムは天然ゴムの木から抽出したラテックスから製造されるので、ポリウレタンの仲間であるスパンデックス繊維とは組成が全く違います。

スパンデックス繊維は石油系合成繊維のポリウレタンに分類される化成繊維の仲間です。正式には「ポリウレタン弾性繊維」と呼ばれ、その一般名称が「スパンデックス繊維」です。

スパンデックス繊維は素材そのままで使用されることは稀で、ナイロンなど他の繊維と組み合わせて使われます。スパンデックスの利点は他種類の繊維と混紡してもスパンデックス特有の伸縮性を失わない特徴があることです。

またスパンデックス繊維は通常のポリウレタンと特性が異なります。ポリウレタンは外力(引っ張る力等)に弱いのに対し、スパンデックス繊維は引っ張る力に強く、伸びる力が劣化せずボロボロになりにくいポリウレタン繊維のため「ポリウレタン弾性繊維」と呼ばれ、これがアメリカで俗称「スパンデックス」と呼ばれる所以になっています。

※ちなみにスパンデックスはヨーロッパの方では「エランスタン繊維」と呼ばれてるそうです。

 

 

スパンデックス繊維の特徴は伸縮性・弾性回復性の2つ

スパンデックス繊維は伸縮性が特徴ですが、専門的に言うと伸展性(ストレッチ性)・弾性回復性(キックバック性)2つの特性が組み合わさり「ストレッチ素材」特有の伸びて縮む素材を生み出します。

伸展性(ストレッチ性)・弾性回復性(キックバック性)を出すには、スパンデックス繊維の織り方も鍵です。

編み方・織り方はメーカー特許含め様々な手法があります。大まかに分類では、織編工程の中でスパンデックス繊維、つまりポリウレタン素材の入れ方を変えることで縦横どちらか一方向にストレッチする「ワンウェイストレッチ」、または縦横どちらも伸びる「ツーウェイストレッチ」か変更・調節可能です。。

スパンデックス繊維を使った生地は織り手法の差異で伸び縮みの強度や伸展方向も加減がが出来るため、コンプレッションウエア・水着・ヨガタイツなどスポーツウェアだけでなく下着・ストッキング・肌着・補正ウエアなど我々の普段着にも広く使われています。

 

ストレッチ素材はスパンデックス繊維+他の繊維との混紡で機能性が分かれる

スパンデックス繊維はストレッチ系ウエアに使われていますが、ストレッチング素材と一言にいっても、伸縮力・弾性回復力は様々なため衣服圧も変化します。

般的に、服地を伸ばすのに大きな張力が必要な布は衣服圧が大きくなります。特殊加工されてない普通の布地の伸びは数パーセントですが、糸使いや織組織を工夫すると数十パーセント伸びる織物が出来上がるし、ニット織りの布地は普通の機織り布地よりも伸びが良くなります。

伸びは伸長率(%)で表示するが、ストレッチ素材の定義に明確な規定はない

一布素材のストレッチ性を計測する時は「%」を用いて表示します。

例えば100cmの生地が110cmになり+10cm伸びた場合は布の伸長率=10%となります。

 

ストレッチ素材の定義には明確な意味はなく、ストレッチ素材という単語も伸縮性のある布という意味に過ぎません。ストレッチ素材と呼ぶかどうかは最終的に感覚的な判断に任されていますが、各運動・スポーツ・動作・目的に合わせたストレッチウエアを着用することで身体機能をサポートしケガ予防や運動機能向上、疲労抑制効果があることは確かです。

特にスポーツ・筋トレ時に使われる金剛筋シャツ(加圧シャツ)やアンダーアーマーのウエア(プロスポーツ選手用のコンプレッションウエア)は、伸縮性(ストレッチ性)+弾性回復性(キックバック性)の2つセットで肉体に働き、運動時のパワー低下を抑制する目的で使われます。

なお、ストレッチ素材は伸展力が高ければ高いほど良いわけではなく、人間の皮膚以上に進展する素材は意味がないので、身体の最も運動が激しく皮膚の伸展が著しい膝(伸展率45%)以内の伸展力がある素材にするのが合理的です。

 

ストレッチ素材を伸び率により三つに分類すると、金剛筋シャツはパワーストレッチに当たる

ストレッチ素材の伸展率に正確な定義はありませんが、便宜上3つに分けて説明していたサイトを参考にすると下記の3つに分けられました。→(参考サイト

コンフォート・ストレッチ

  • 伸長率(伸び率):約10~20%

伸縮加工糸を使った衣類、またはポリウレタンを使用した織物。
用途は作業服・ユニフォーム、スラックス、ジャケット、ジーンズなどが多い。

パフォーマンス・ストレッチ

  • 伸長率(伸び率):約20~40%

伸縮加工糸使いダブルニットが中心。
用途はトレーニングウエア、野球ユニフォームなどのスポーツウエアが主。

パワー・ストレッチ

  • 伸長率(伸び率):40%以上

ニットタイプの衣類で、衣服は体より小さいため、着る際は伸ばして着る。
ポリウレタンを他の繊維を巻いてカバーしたものを編成したり、ポリウレタンをを他の繊維と交編して布状に仕立てる。
編み方は2パターンありたて編みには、一方向にしか伸びないワン・ウエー(一方向に強く締め付けるファンデーション)とツー・ウエー(二方向に伸びる水着やレオタードなど)の2種類がある。

パワーストレッチ段階のストレッチ素材を使用した着衣は伸びることによりボディに着圧を生み出し、シルエットを見せたり細身のスタイルを実現できる強度に意義があるものが多い。

 

金剛筋シャツは用途・伸展率から考えるとパワーストレッチに近いボディの引き締め・スレンダー用途のウエアです。

 

伸縮性繊維には伸縮加工糸・ポリウレタン繊維の2種類がある

伸縮繊維で最も活用されているのがポリウレタン弾性繊維(スパンデックス繊維)ですが、伸縮性のある糸はポリウレタン以外にもあります。ナイロン・PTT・ポリウレタンなど様々な合成繊維があり、大別すると2種類に分けられます。

ナイロン

ナイロンは一般にポリウレタンよりも伸縮性があり、吸湿性にも優れているため肌触りが良い素材として利用されます。ポリウレタン弾性繊維に比べると耐衝撃性や引張強度に劣るため、スパンデックス繊維のような強度の高い伸縮・弾性回復性を生み出せません。

PTT繊維

PTT繊維はバネのような分子構造を持ち、その物理構造によって適度なストレッチ性能を実現します。PTT繊維は適度な伸縮性に加え、伸縮バック性にも優れているのでファッション衣料やスポーツ、ユニフォームなど幅広いアイテムに使用されています。帝人フロンティア「ソロテックス®」がPTT繊維の一つです。

 

ポリウレタン(スパンデックス繊維)

ポリウレタンはゴムのような伸縮性に富む糸であり、弾性糸、スパンデックスともいう。ポリウレタン(スパンデックス繊維)は単独で使われることよりも、他の繊維素材と複合して使われることが多い。

ポリウレタン(スパンデックス繊維)は乾式紡糸法で紡糸されるタイプが主であるが、溶融紡糸法によるものもある。用途の広がりに応じて特徴をうたった多くのタイプが開発されている。

Bare Yarn(ベアヤーン)

スパンデックス繊維などポリウレタンの繊維をそのまま糸として用いた糸で、ニットなど編み物にブレンドすることが多く、カットソー地にもよく使われています。ベアヤーンを使うと身体に密着する「ピタ系Tシャツ」も使われますし、一般的な天竺編みに混ぜると「ベア天竺(ベアヤーンポリウレタンブレンドの天竺)」、いわゆる通称「ベア天」と呼ばれる素材になります。

Covered Yarn(カバードヤーン)

スパンデックス繊維などポリウレタン繊維を芯として、周囲に他の繊維を巻き付けたもので、周囲の繊維には様々な原料が使われます。ポリウレタンの周囲にはコイル状に細い糸を巻き付けますが、1度巻きの「シングルカバード」、2度巻きの「ダブルカバード」に分かれます。

伸縮性はベアヤーンより劣りますが、外観を自由に変えやすいので、一般衣料に最もよく使われる繊維です。

Core-Span Yarn(コアスパンヤーン)

スパンデックス繊維等ポリウレタン繊維を芯に起き、原繊維を周囲に「巻き付けた」状態で紡績した糸です。ニットなど編み込み衣料に使用されます。

合撚糸(ポリウレタン+他の繊維)

スパンデックス繊維(ポリウレタン)と他の糸を一緒に撚ったいわゆる「より糸」。ポリウレタン(スパンデックス繊維)の伸縮性をコントロールする技術が必要なため、織り工程に高い技術力が要求されます。出来上がった生地はスポーツウエアに適した伸縮性を持ち合わせています。

 

スパンデックス繊維の登場で着圧でスポーツパフォーマンスを向上させるという技術が確立されてきて、レーザーレーサーのようなドーピング級の運動成果向上を発揮する事ができるウエアもでてきています。

金剛筋シャツも一般向けコンプレッションウエアですが、スパンデックス繊維の効果でしっかりとした着圧で運動力低下を防ぎ、姿勢の維持とスタイルアップに役立っています。

金剛筋シャツの効果をチェック